いつでも、どこでも、どなたでも。TOYOTA REGIONAL MEDICAL CENTER

診療サポート部門

栄養科

栄養管理と給食管理を行い、患者さまを栄養面からサポートしています。

概要

栄養科の業務は大きく分けて栄養管理と給食管理、2つあります。栄養管理は、患者さまの栄養サポートや栄養食事指導に関する業務です。医師の指示に基づき、医療技術部の一員として栄養面からサポートしています。 給食管理は、食事の提供に関する業務です。厨房業務は全面委託ですが、おいしい食事の提供が療養生活の支援につながると考えています。お食事中に訪床して食事摂取の状況を確認、また定期的に嗜好調査を実施し常に献立の改善を図っています。

特徴

行事食

年15回その季節にちなんだ行事食を実施し、季節の移ろいを感じていただけるよう心がけています。

4月 お花見弁当

7月 土用の丑

9月 十五夜

12月 クリスマス

摂食・嚥下調整食の紹介

患者さまの噛む力・飲み込む能力に応じて、お食事の形や硬さを調整しています。内容は日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食分類2021に準拠しています。

学会分類2021:嚥下調整食 2-2
ユニバーサルデザインフード:かまなくてよい
当院の食事名称:ペースト食
特徴:かまなくてよい形です。ペースト、ピューレ状になっています。
主食:ミキサー粥

学会分類2021:嚥下調整食 4
ユニバーサルデザインフード:歯ぐきでつぶせる
当院の食事名称:やわらか一口カット食
特徴:歯ぐきでつぶせる硬さです。硬い食材を避け、やわらかく調理しています。また1~2㎝程度の大きさにカットしています。
主食:軟飯・全粥の選択ができます。

業務内容

入院患者さまの栄養管理

全ての入院患者さまに対して栄養管理計画書を作成し、栄養状態の評価を行っています。定期的に計画を見直し、患者さまの病態に合ったお食事や栄養を提案しています。

栄養サポートチーム(NST)

栄養サポートチーム(医師、看護師、薬剤師、言語聴覚士、臨床検査技師、管理栄養士の多職種チーム)に参画し、治療への貢献を目的に取り組んでいます。患者さま一人ひとりに最適な栄養療法を検討・提案しています。

褥瘡回診

褥瘡防止対策委員(医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、管理栄養士で構成)の一員として回診に参加し、褥瘡の防止及び治癒を目的に取り組んでいます。栄養補給状況や褥瘡を確認し、栄養計画を立案します。またNSTとの連携の中心的役割を担っています。

外来・入院中の栄養食事指導・相談

治療の一環として食事療法が必要な方には、医師の指示に基づき栄養食事指導を行っています。
血糖値や血圧、コレステロールなどの食事についてのお悩みはありませんか?
栄養食事指導では、管理栄養士が一人ひとりの病態に応じて、患者さまやご家族さまの食生活や生活スタイルに寄り添い、実践できる食事療法のコツをお伝えしています。
対象疾患
腎臓病、肝臓病、糖尿病、胃・十二指腸潰瘍、貧血、膵臓病、脂質異常症、痛風、心臓病、高血圧、消化管手術後、クローン病および潰瘍性大腸炎、
高度肥満、小児食物アレルギー、嚥下機能障害、低栄養 など

外来栄養食事指導

外来栄養食事指導は、基本的には外来診察日に合わせて行いますが、患者さまのご希望に合わせて別日の対応も可能です。
ご来院が難しい患者さまは、オンライン(電話、テレビ電話)もご利用いただけます。

入院栄養食事指導・相談

入院中は治療方針に沿ったお食事を提供しています。食事療法が必要な方には治療食の提供と併せて栄養食事指導を行います。
入院中のお食事を参考に、理解を深めていただけます。
ご案内可能日時
曜日月~金
時間帯9時~15時30分
所要時間初回    30分
2回目以降 20分

在宅訪問栄養食事指導

~『食べる』と『あんしん』をお届けします~
在宅で療養されている方のご自宅に、管理栄養士が訪問し、食生活や栄養に関する様々なご支援をさせていただきます。
詳しくは下のパンフレットをご覧ください。

給食管理

一般食、治療食(病態の改善や疾患治療を目標としたお食事)、摂食嚥下調整食(食べる・飲み込む機能に合わせたお食事)を提供、食物アレルギーや禁忌食品への対応も行っています。

実績

当院における1年間の栄養食事指導実績

令和5年度
入院栄養食事指導の実績265件
外来栄養食事指導の実績 1270件
訪問栄養食事指導の実績 85件

えいようだより/最新のトピックス

えいようだより

【参考】えいようだより10月【食物繊維】

えいようだよりでは地域のみなさまの健康づくりのお役に立てるよう、栄養に関する情報を月1回程度発信してまいります。
あわせて、地域や病院内での管理栄養士の活動もご紹介予定です。
バックナンバーは下のPDFをご覧ください♪

最新のトピックス ~災害時に役立つパッククッキング~

 災害時には水や電気などのライフラインが止まってしまい、通常の調理ができない状況になることが予想されます。
そんな時に役立つのが耐熱性のポリ袋を使用したパッククッキングです。
パッククッキングは、食材を耐熱性のポリ袋に入れて、鍋等で加熱する調理方法です。

【パッククッキングのメリット】
 ・調理が簡単
 ・洗い物が少ない
 ・袋を分ければ、アレルギー対応が必要な場合も一緒に調理ができる
 ・災害時も温かいものが食べられる
 ・様々な食材を食べられる

【パッククッキングの注意点】
 ・袋の結び目は鍋の中にしっかり折り込んで、鍋のへりに付かないよう気を付ける
 ・出し入れの際は火傷に注意が必要
 ・袋が破れたり、鍋の底で溶けたりするのを防ぐため、鍋の中にザルやお皿を入れる
実際に作ってみたのでレシピを紹介します。

ごはん(一人分)
 お米 ・・・ 80g
 水  ・・・ 120g

①耐熱性のポリ袋に洗ったお米と分量の水を入れて、空気を抜いて袋の端を結びます。
②米を30分浸水します。
③沸騰したお湯の中に米の入ったポリ袋を入れて、30分間湯せんします。再沸騰後は沸騰が保てる温度を維持します。
④30分たったら火傷に気を付けて鍋から取り出し、タオルで包みごはんをほぐします。

★ポイント★
 ご家族の分を鍋にまとめて入れることもできますが、ポリ袋が重ならないように入れないと下になった袋のお米がつぶれてしまいます。
オムレツ(一人分)
 卵 ・・・ 1個
 ナチュラルチーズ ・・・ カレースプーン2杯
 ハム(食べやすい大きさ) ・・・ 1枚
 バター ・・・ ひとかけ

①材料を耐熱性のポリ袋に入れて手でもみながら混ぜます。
②しっかりと混ざったら空気を抜いて袋の端を結びます。
③沸騰したお湯の中に材料の入ったポリ袋を入れて、10分間湯せんします。再沸騰後は沸騰が保てる温度を維持します。

★ポイント★
人数が多い場合は10分より長めに湯せんしましょう。
ハムやチーズの塩分でしっかり味がするので調味料は不要です。

出典元:農林水産省『時短にも非常時にも!パッククッキング』https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/imadoki/imadoki01.html
洗い物なしポリ袋料理『基本のご飯』https://cookpad.com/jp/recipes/18487023?ref=profile
『簡単!ポリクックいろどりオムレツフラワー』https://cookpad.com/jp/recipes/20900104?ref=profile
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