センターについて

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ALLERGY CENTER

ご挨拶

豊田地域医療センター アレルギーセンター

センター長

中村 陽一

アレルギー疾患は世界的規模で増えており、いまや日本人の2人に1人が何らかのアレルギー疾患を患っています。
患者数の多い疾患は、花粉症および通年性アレルギー性鼻炎/結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギーであり、近年急速に増えているのが花粉症と食物アレルギーです。花粉症は国民病と呼ばれるほど圧倒的に数が多いため、その経済的損失を鑑みて日本政府も免疫療法を勧奨しています。食物アレルギーは、成人患者さんを扱う医療機関が極めて少なく、重大な社会的問題ともいえます。気管支喘息は過去四半世紀で治療法が大きく進歩しましたが、それでもなお年間1千人前後の方が亡くなられている現状です。アトピー性皮膚炎は如何に早期から正しい治療を受けるかによって予後が大きく変わります。
これらの問題に立ち向かうのが当アレルギーセンターです。最新のアレルギー治療と将来のアレルギー発症予防をめざした医療を展開いたします。

アレルギーセンター概要

2023年10月1日より「アレルギーセンター」を開設しました。
アレルギー疾患は、国民の2 人に1 人が罹患していると言われており、愛知県ではアレルギー疾患を有する人が、住んでいる地域にかかわらず、等しく適切な医療を受けられるよう、アレルギー疾患対策の中心的な役割を担う「愛知県アレルギー疾患医療拠点病院※」を指定しています。
一方で、その拠点病院は尾張地区に集中しており、三河地区には拠点病院がありません。そのため、県の調査ではアレルギー疾患患者が尾張地区の拠点病院に年間600人ほど流出していることが分かっています。
同センターでは、各診療科が連携を取ることで包括的なアレルギー医療を行い、重症や難治性のアレルギー疾患の治療に取り組みます。また、市民講座や研修会の開催による市民や医療従事者への啓発活動や他施設等と連携して医学的な調査研究等に取り組みます。これらの取組みを通して、診療所など地域の医療機関と連携し、三河地区において拠点病院に準じた役割を担い、将来的には拠点病院の認定を目指していきます。

※愛知県アレルギー疾患医療拠点病院(令和6年4月時点):名古屋大学医学部附属病院、名古屋市立大学病院、藤田医科大学ばんたね病院、藤田医科大学病院、愛知医科大学病院、あいち小児保健医療総合センター